私にとってパストラルケアとは

私にとってパストラルケアとは

慈生会病院パストラルケア科  水田 由美子

 

私にとってパストラルケアとは、私に与えられた使命であり、私を生きること、私であることなのです。「私の主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに今では他の一切を損失と見ています。キリストのゆえにわたしはすべてを失いましたがそれらを塵あくたと見なしています。」(フィリピ3.8)

現在、私は慈生会病院でパストラル・カウンセラー(以後P.C)として働いています。カウンセラーと言ってもまだ1年にも満たない者ですが・・・。

内科病棟の看護師として入職し、2年目にパストラルケアに出会い、師長の理解を得て1年間の研修計画を提出し、仕事をしながらパストラルケアを学びました。昨年の6月からパストラルケア科に入職し専従となりました。P.Cの認定後、ネームカードにP.Cの表示を求め上申しましたが無理でした。厚生労働省に名称が無いからとあっさり却下。日本の現状を思い知らされました。「認めてもらうために闘う!」と思いました。P.Cという職種が国家資格になるためにどうしたらいいか考えてみました。看護師という職業を活かして、パストラルケア認定看護師として認められることが出来るのではないかと。そのための方法を模索中です。

患者との関わりは、一言では言い表せない程、お一人お一人、実にユニークで奥深く神秘です。誰もが、ご自身のスピリチュアルを持っておられるのです。病気になって初めて自分を振り返った時、生きていく方向性を見失うほどの痛みがあるとき、誰かに心の思いを打ち明けたいと思っておられます。すべての人がそうではありません。私は、P.Cは患者の求めに敏感に、謙虚にさりげなく、時にはチャンスを逃さず、常に応えられる準備をしておくものだと思うのです。私は、以前はパストラルケアをすることが嬉しく幸せでした。しかし、患者と毎日関わると、嬉しいだけではなく、何の援助も出来ないまま訪問する辛さや、壁にぶち当たることも度々です。そんな時、ある人に「doやcanじゃなく“being”なんですよ」と言われ、患者に向き合う姿勢は「これだ!」と気づかされました。「存在なのです」。

最後に、病院内に新しくパストラルケア室が出来ました。来院時には気軽に訪問してください。お待ちしております。

(スピリチュアルケア誌 2009年10月 45号掲載)


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