2013年 第16回全国大会に向けて

2013年 第16回全国大会に向けて

完璧ではない人生を生きるためのパワーの結集 スピリチュアルケア

Waldemar Kippes

Waldemar Kippes

思い通りの、あるいは思い通りにならない人生を生きるためには身体的、知的、心理的/精神的、社会的な能力だけでは足りません。「なぜ難病になったのか」「子供はなぜほかの人と同じように歩けないのか」「なぜ自分は喜べないのか」「なぜリストラにあったのか」「震災や人災の意味は一体何なのか」などの困難に出遭ったときには心の力と働きが必要になってきます。スピリチュアルケアはこうした心の力を発見し、育成し、その力を最大限活かせるように手を差し伸ばす行為です。

今年度、6月8日(土)~9日(日)開催の全国大会は「癒しと治し」をテーマにしています。癒されることと治ることは根本的に違います。たとえば身体的、精神的な病気を治してもらっても必ずしも癒されているとは言えません。逆に病気が治らなくても癒されている人は少なくありません。それは難病者や死に臨む人たちの目に内面的な平安が映し出されている場合があるからです。

最近、ある知り合いの自死と残された方々の悩み、苦しみ、そして互いを苛め合うような状況を知らせてもらいました。「自死」という現実も喪失の傷も消えません。自分や誰かのせいにして自分や互いを責めることは、すでに減少している生きるエネルギーをさらに少なくさせます。しかし、言うことは簡単ですが体験者にとっては厳しい現実であり、解決のできない「なぜ」との闘いが続きます。

このような内面的な闘いは、15年前から毎日80人以上* の誰かの身内に起こっています。この15年間で45万人以上の人々が自分の手で自分の命を絶ちました。それは(2012年12月1日)現在の長崎市の人口よりも多い人数です。(長崎の原爆では14万9千人が死亡しました。)

自死の決断をした方々は、おそらく10年以上の間、教育を受けてきたと推測します。その(義務)教育において生きることや生きる目的、内的・外的な苦悩の多い人生を生きる為の力、それらに気付かせてもらったことがあったでしょうか。生きる意味を考えることは生きる力を強め促進してくれます。

理想的ではない現実の中で自分にとっての意義ある人生を発掘し、共に生きられる社会を創造するために共に考え、共に歩んでみませんか。臨床パストラルケア=スピリチュアルケアの協力者を待ち望んでいます。


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東京都内で臨床パストラルケア(=スピリチュアルケア)の研修会の場所を探しています。もう15年以上、毎回場所を探し、教材・PCやプロジェクターなどを運ばなければならないのです。ご協力を願っています。

臨床パストラル教育研究センターは、病人を全人的にケアするのに不可欠なスピリチュアルケア・ワーカーを養成するための組織です。