聖母病院 科目Ⅲ 2014年6月

聖母病院 科目Ⅲ 2014年6月

聖母病院

科目Ⅲ:スピリットとスピリチュアル 2014年6月2日~6月6日

木曜日の午後の患者訪問はパスして聖母病院の玄関の裏手にたたずむマリア像の木の下の椅子に腰かけ、今まさに残酷な宣告を受けて気が遠くなりそうになりながら現実を必死で受け止めようとしている人がこの病院にもいるのだろう、そういう人に私は何ができるのだろう。私はいったい何をしたいのだろう…と考えこんでいる私を遠くから眺めている私がいた。正直言って私にはいまひとつパストラルケアがわからない。私の中ではパストラルケアと言ったらキリストの救いしかないと信じている。スピリチュアルケア、すなわちたましいの救いには癒しと解放がある。究極的にはそれを意味すると私は信じている。心の癒しなら音楽やペットでも可能だろう。しかし人の罪悪感、自責感からの解放と癒しはキリストの赦しの保証を受け入れることがなければ訪れるものではない。と信じている。私の中心をしめる信念がパストラルケアの実習生として、どうもしっくりいかない何かを感じさせる。もちろんキッペス先生の中心となるものとの相違は感じないので学んでいられるのだが…初対面のしかも床に臥している方に対して宗教的なことには一切触れずに会話あるいは言語以外のメッセージの中から相手のスピリチュアルな部分に入れる糸口を見つけていくなどという技術は私には神業に思える。かりに私が病気になったとして頼んでもいないのに医療者以外の見知らぬ人の訪問に心を動かされるだろうか。葛藤を抱えながらも与えられた課題はこなさなければならない。患者訪問に関しては細心の注意を払ったつもりである。しかし、こちらの緊張感がゲスト側に不自然な感触を与えたかも知れない。私は今回、産科訪問を希望したが、図らずも産科病棟の患者さんから苦情が出たという。私が訪問した部屋の方であったかどうかはさだかではない。しかし、いずれにせよ恐れていた事態が起こったわけである。検討会で私は思わず涙を流してしまい、スーパーバイザーの先生に「あなたの涙はパストラルケアワーカー全員の涙だよ」と慰められた。今回で病院実習も3回目だが依然悶々とした中での終了となる。順調な進歩に期待したい。(N. K.)


  |  



まもなく開催!+開催中!の研修会

研修会場を探しています!

東京都内で臨床パストラルケア(=スピリチュアルケア)の研修会の場所を探しています。もう15年以上、毎回場所を探し、教材・PCやプロジェクターなどを運ばなければならないのです。ご協力を願っています。

臨床パストラル教育研究センターは、病人を全人的にケアするのに不可欠なスピリチュアルケア・ワーカーを養成するための組織です。