聖母病院 科目Ⅳ 感想 2014年10月

聖母病院 科目Ⅳ 感想 2014年10月

20141013日~1017日             場所:聖母病院

                            科目Ⅳ:スピリチュアルな痛み

 *初回から順調に進めば科目としては中盤戦のはずだが、順不同で学んできた私は今回で7回目、つまり最終回を残すところの終盤にさしかかった。先に進めば進むほど、わけがわからなくなる。

知的レベルで理解することは不能で飽和状態である。が、しかし新しい、いや本質的に受けとるべき気づきというのはあるものだ。講義の中で先生が「がんになったら、病気ではなく、病気だからがんになるのだ」とおっしゃったことの意味がこの時はよく理解できたような気がする。つまり、健全でいれば病気にはならない。健全でないから病気になるのだということだ。私はいま二人の母と同居している。一人は8年同居している95歳の姑で、10数年前から認知症を病み、今は介護度でいえば5段階の末期状態である。最近一緒に暮しだした実母の方はキッペス先生と同じ年であるが、やたら自分に否定的でいじけたようなことを言いだし、物忘れを弁解しては話のつじつまを合わそうとする様が目立つようになり、老いの特徴を発揮してくるあたりが姑の時と違って母の変り行く姿はどうも受け入れがたく感じてしまう。しかし、一人の人間として眺めたとき、姑も母も認知症という病気を患ってあのようになっていったのではなく、健全でないからあのようなものの考え方しかできなく20141013-17bなっていくのかもしれないと思うと、受け入れがたかった母の態度に許容範囲をもうけることができるような気がする。同時に「明日は我が身かもしれない」と考える恐怖からも解放された。そうだ、健全に生きる努力さえ日々惜しまなければ最後まで自分らしく生きていくことができるのだ。健全に生きるとは、身体、心理、霊がバランスよく機能するということである。

いや、むしろそれ以上に老いて肉体の機能が滅びに向かう時こそ霊的な部分での覚醒と成熟によってカバーすることが求められるのだろう。霊的な機能の覚醒とは、不思議がる心と新しい発見でおある。キッペス先生も寄る年波には勝てずに、ある朝、ネクタイの結び方をボコッと忘れてしまったそうだ。何十年と無意識にやっていたことを突然忘れる。身体的な老いのあらわれを彼は楽しい!と表現した。もう一回最初から一つ一つの所作を確認しながらネクタイを結んでいく練習をすることが新しい発見となったのだ。どこを切ってもキッペス先生はキッペス先生を生きているキッペス先生の講義は知性で受け取るのは私にはいささか難解なことであるが、宝の言葉とその生きざまが私のスピリチュアルにいつもぐぐっと刺激を与えてくださる収穫いっぱいの学びである。(N.K.)

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 *講師の先生の講義は科目Ⅰ・Ⅱに続き今回3回目となる。 先生の仰っている内容をお聞きするたびに、自分なりに納得し実行しようと努力するがそれを継続できない自分の弱さを感じている。今回こそは、学びを自分のものにできるように努力し続けたいと強く思っている。それには自分だけの力では無理であることを今回自分の中で感じることができた。 「命の源」の力をいただきながら自分がそれを強く願うことが必要であると感じた。継続できない自分の弱さを自分で認め、悪に支配されそうなときは、「命の源」の力をお借りし、悪を自分から追い出し、善を行えるように努力していきたい。

ゲスト訪問では、8回目の研修ということもあり、過度な緊張をせず、適度な緊張感をもって接することができた。何もできない自分が無力であると感じていたが、訪問記録検討会でスーパーバイザーから「できなかったことではなく、何ができたか」を考えようアドバイスされ、物事の捉え方次第で、同じ事柄であっても心の状態に変化が生じることを学んだ。「できなかった」を捉えると心が萎んでしまうが、「できたこと」を考えると心が喜びに変わる。物事をポジティブに捉える習慣をつけていく事が大切であると感じた。そうすることで相手に対する見方にも変化が生じてくる。また、出来ないと感じているのは自分自身のことであり、その時点で中心課題が自分になっていることに気づかされ、中心は相手であることを常に意識していきたいと思った。

ここには書ききれない多くの学びを得ることができた。20141013-17a

全身全霊で導いてくださる先生、ともに歩む研修生、サポートしてくださるシスターやコーディネーターの方々、私を受け入れてくださったゲストの方々、研修参加するにあたり協力してくれた夫、休暇をいただいた職場、5日間無事に通うことができた私の身体など、当たり前ではない様々な事柄により私はこの研修を受講することができた。こころから感謝している。  (A.N.)


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