聖母病院 科目Ⅳ 2015年6月

聖母病院 科目Ⅳ 2015年6月

科目Ⅳ:スピリチュアルな痛み  2015年6月1日~5日

眼には見えない「スピリチュアルな痛み」の元となる8つの事柄は、誰でも経験する可能性のあることであり、いつ、どんな時にそれが訪れるかは誰にも分からないことである。歩くこと、食べること空気を吸うこと・・・どれもこれも、普段はあたかも当たり前のように行っていることは、実は当たり前ではなく、大いなるものによって与えられた賜物であることに気付くことから、スピリチュアルケアが始まるのではないかと思う。そのような、あらがうことのできない痛みを持つ人々に対して、自分は何ができるのであろうか。突然の事故で体が動かなくなってしまう、ガンにおかされ自分の人生の終わりを考えなければならなくなる、あるいは愛する人を失ってしまう、このようなことのためにスピリチュアルな痛みで身動きできない人のためには、できることなどきっと何もないのではないだろうか。無力であることを感じながら、ただじっとそばにすわっている時間と空間を共有させていただく、ただ黙って一緒に苦しむことが唯一できることだということを学んだ。

研修で訪問が始まってからずっと、私はスピリチュアルケアを望んでいるのかどうか分からない方を訪問するということに違和感があって、極度の緊張と、プライベートな場所に足を踏み入れることの罪悪感、迷惑なのではないかという恐れとを携えて患者さん訪問をしてきた。今回もその気持ちに変わりはなかったが、研修を終えた今、ある気付きがあったことを忘れずにいたいと思っている。スピリチュアルケアは、カウンセリングと違ってクライアントが何か辛い主訴を持って自らカウンセリング室の扉をたたくものではなく、Gはいろいろな悩みや痛みを持っていらっしゃるけれども、具体的にはそれがどういうものなのか、気付かなかったり、気付かないようにしていたりするのではないだろうか。そして、それを誰に話すでもなく時に悶々としたり、イライラしたり、抑うつ状態になったりするのではないだろうか。そのような方々の心の扉をノックするのがスピリチュアルケアなのではないだろうか。無力な自分が何かをして差し上げようなどと思い上がったことなど考えず、一緒に痛みを感じるために、勇気を出して心の扉をノックすることができるように、自分もまた心を研ぎすまして居たいと考える。 H. M.)

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