東京 聖母病院 科目Ⅷ 2016年11月

東京 聖母病院 科目Ⅷ 2016年11月

科目Ⅷ:個人の成長と成熟

「個人の成長と成熟、人格の心理学的、哲学的、宗教的な統合」というタイトルの、最後の研修Ⅷを終了することができた。入門講座に続いて、Ⅰから始まった研修の締めくくりとなる今回の研修は、思いばかりが先に立ち、これまでの研修で学んだことを頭と心と体できちんと理解しているのだろうかと、自分に問いかけながらの5日間となった。キッペス先生、Sr.木澤、研修生の一言一言に重みを感じながら、そして、自分自身を顧みながら受講した。以下に、感想を述べる。

①自分が成長するということ
私はこれまで、人は教育を受けることで成長すると考えていた。もちろん、教育によって知識を得ることにより、成長するが、成長とは知識だけではなく、人生を生きることで遭遇した困難、思い通りにならないこと、自分の限界、希望の喪失、大切な人との別れ等々によって受ける苦しみや悲しみを受け止め、その人なりに一歩踏み出すことで成長すると理解した。言い換えれば、成長は痛みなくして生まれないということなのかもしれない。
人は、「成長したい」、と頻繁に使うが、果たしてどれだけの人が、成長に伴う苦痛や悲しみを想像しているだろうか。自分が、この人生で必要な人間だとわかった時、自分がどんな人間になりたいか、どんな方向に進んで行きたいかが明確になった時、その時が成長する出発点であることを学んだ。今の自分から変わって成長するためには、変わろうという決断と困難に出会った時に柔軟に受け止める心の柔らかさ、忍耐力、変化を受け止める心が必要なのではないか、そしてそこには目には見えない大いなるものの働きがあるのではないかと思う。
②患者さんに相対すること20161202_seibo-s
患者さんを訪問することは、ものすごい緊張と、断られた時に感ずるであろう落胆を想像して、様々な思いを持っていた。しかし、今回の研修で、自分自身を知ること、自分自身を理解すること、自分自身を信頼することは、患者さんに限らず、人と相対する時に重要であることを学んだ。自分を知っていれば、それ以上にもそれ以下にもなることなく、自分らしく本物の自分で人に接することができる。また、断られたとしても、それは相手の人の自由で、入院して全て自分の思い通りにならない患者さんが、スピリチュアルケアの自分に対しては自由になって“NO”と言うことができたという視点に立てば、それは患者さんにとって良いことだったと考えることができることをSr.木澤から教えていただいて、何か肩の力が抜ける思いがした。

8つの研修を終えて、自分がどれだけ変化したのかはわからないが、2年前の自分とは明らかに違う自分になっていることは実感している。今後更に学習を続け、パストラルケアを日本に根付かせるための一助になることができれば嬉しいと思っている。
病院で時間をご一緒させてくださった多くの患者さん、キッペス先生をはじめ、講師の先生方、Sr.木澤、コーデイネーターの方々、その他関わってくださった全ての方に感謝している。(F. M.)


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